「犯人がずる賢い弁護士とかつけて無罪になったとしたら。あんたはどう思って…そんな苦労を背負い込んでいるんだ?」
「そうだな…わたしは“結果”だけを求めてはいない。“結果”だけを求めていると、人は近道をしたがるものだ…近道した時真実を見失うかもしれない。やる気も次第に失せていく。大切なのは『真実に向かおうとする意志』だと思っている。向かおうとする意志さえあれば、たとえ今回は犯人が逃げたとしても、いつかはたどり着くだろう?向かっているわけだからな…違うかい?」
「…羨ましいな。以前オレは…警官になりたいと思っていた…子供の頃から…ずっと立派な警官に…なりたかったんだ…。かつてあんたのような“意志”を抱いていた事もあった…でもだめにしちまった…オレって人間はな…くだらない男さ、何だって途中で終わっちまう。いつだって途中でだめになっちまう…」